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アール IBM ThinkPad X31 レビュー(最終更正版) アール

ThinkPad X31 IBM

初めてノートPCとしてThinkPadを買ってから二年半、角から落として駄目かと思ったことも有ったが無事今日まで稼動し続けている。
しかしながらCeleron750MHzというスペックはお世辞にも快適とは言えず、取り扱う情報が増え続けるのに耐え切れなくなってきた感じは否めないので、思い切って買い換えることにした。

買い換えるといっても"堅牢性"重視の自分にとっては選択の範囲と言えばやっぱりThinkPadしかなく、TGS2003への旅行では重さに苦労したので1スピンドル(B5サイズ)モデルをチョイスした。

ちょうどその頃と言えばよりモバイルに適したx40が発表されていたが、CPUが1GHz固定と言うのとHDDが1.8インチモデルで基本的に交換不可能という部分がネックになったので選択から外した。
となるとx31しか選択肢が無いので提供されるBTO内でカスタムすることにしたのだが、一番良さそうな組み合わせイコールお買い得モデルだった為、スペックを悩み楽しめることができなかったのは、少し残念である。

スペックは以下の通り
・Intel Pentium M Processor 1.4GHz(MMX、SSE、SSE拡張命令対応)
・PC2100(DDR266) 256MBx2
・HDD 4200rpm 40GB⇒7200rpm 60GB(個人で換装 Travelstar7k60を使用)
・ATI Mobile RADEON(16MB)
・Intel 100/Pro VE(100BASE-TX)、Wireless(IEEE802.11b)

HDDを2.5インチ最速モデルTravelstar7k60にしてあるが、標準のHDDがあまりに遅いため個人的な嗜好にて交換しています。
標準構成ではマシンパワーは有るので読み出してしまえば速いのですが、立ち上がるまでが鈍いので注意です。
キビキビとした動作を望むのであれば5400/7200rpmの高速モデルへ交換するのをお勧めします。

まずはHDBENCHから、時代遅れですが大雑把な測定には役立ちます。

HDBENCH

Pentium Mがi686の系譜である事がよく解かる演算指数が出ています。
Pentium4等の現行デスクトップ用CPUは浮動小数点演算が速いですが、Pentium Mはバランス良くPentiumIIIに近いです。
FSB400MHz+PC2100メモリの為、MobilePentiumIII時代には考えられなかったほどメモリ帯域が向上しています。
PC2700メモリに交換すれば更に向上させる事が出来ますが、最新DDR400メモリには残念ながらMCHi855チップセットは対応していません。
2Dの描画も外部GPU(MobileRADEON)処理なので内蔵型に比べてかなり速いです。
HDDは最速モデルへ交換済みなので、標準搭載のに比べて1.5倍以上速くなっています。
標準搭載のHDDだとRead28000/Write25000/RandomRead10500/RandomWrite12000程度でした。

購入時のままだとバッテリ駆動時に稼働時間を延ばす為クロックをかなり落とすようになっています。
ACアダプタを抜いた瞬間600MHz程度までダウンクロックを行うようです。
Webの閲覧、メールの送受信程度であればバッテリ駆動でも問題は無いです。
バッテリ駆動時間が延びたといっても無駄な電力を削っての軽作業での時間ですので、ヘビーな用途をアダプタレスで使うにはまだまだ先の事に成りそうです。

VRAMが少ないのであまり期待できない3D性能を3DMARK2001SEにて測定。

3DMARK2001SE

良くないですね。
GPUの性能よりVRAMが少なすぎるほうに問題が有ると思われます。
メインメモリにばかりにデータを取りに行くのでどうしてもFPSが低くなってしまうようです。
ちなみにFF11BENCH2では1600程度でした。
最低クラスの画質にすればFF11もLineageIIもなんとか遊べると言ったところでしょうか。
LineageIIの街中は猛烈にラグくなりそうですが・・・

MP3エンコードベンチ 午後のこーだを使用しました。
なかなか面白いことになってます。

--- GogoBench 3.11a (Nov 27 2002) ---
[DLL] ver. 3.11 (Dec 26 2003)
[O S] Microsoft Windows XP SP1 
[CPU] Intel Pentium Pro/2/3/Celeron / 1399.5 MHz
GenuineIntel   ID : 0/0/6/9/5  SPEC : 0xA7E9F9BF 

[速度]  12.79倍速  [設定] Q=0 FPU 
[速度]  14.20倍速  [設定] Q=0 FPU MMX 
[速度]  21.66倍速  [設定] Q=0 FPU SSE MMX 
[速度]  22.06倍速  [設定] Q=0 FPU SSE2 SSE MMX 
[速度]  22.86倍速  [設定] Q=5 FPU 
[速度]  23.48倍速  [設定] Q=5 FPU MMX 
[速度]  48.71倍速  [設定] Q=5 FPU SSE MMX 
[速度]  49.30倍速  [設定] Q=5 FPU SSE2 SSE MMX 
[速度]  28.01倍速  [設定] Q=8 FPU 
[速度]  28.27倍速  [設定] Q=8 FPU MMX 
[速度]  72.02倍速  [設定] Q=8 FPU SSE MMX 
[速度]  72.35倍速  [設定] Q=8 FPU SSE2 SSE MMX 

CPUはSSE2をサポートしていますが、ONでもOFFでも性能差は殆ど無いですね。
「SSE2は高クロックのCPUでこそ生きる。Pentium MはPentium4の代わりには成らない」とIntelの方が雑誌で言っていたと思います。
まさにその通りの結果です。
一応付いているという感じは否めない、そんな拡張命令です。
DualCPUがメインで100倍速オーバーが普通な自分にとっては、72倍速と言うのは少し心細いですね。

1400MHz@587MHz

ACアダプタを抜いたり、長時間低負荷でいるとこの様にクロックを自動的に下げてバッテリ駆動時間を伸ばそうとします。
アプリケーションでフルパワーが必要なときだけ1400MHzで駆動する形をとります。

[追記]購入直後はウハウハでも後々不満が・・・

不満点其の壱:USBポートが少ない

確かi855にICH4という構成の筈だったと思う。
理論的には4chまでのUSB2.0ポートをサポートするホストコントローラを内蔵してるのだが、機体に装備されてるのは2chと最近のPCにしては少ない。
モバイル用ということで考えれば同時に多くのUSB機器を繋ぐ事は少ないという事でこういった形を採ってるのだと思う。
せめてP/S2ポートが有ればマウスをそちらに行かせる事が出来るので不満は軽減されるのだが・・・
しぶとく残ってるパラレル(プリンタ)ポートを見る度に「お前じゃなくてP/S2ポートなら〜」と思わされる。

不満点其の弐:CPUクーラーの排気スロット位置が悪い

機体正面右側に排気スロットが在る為、高負荷時におけるマウスオペレート中生暖かい空気が右手に当たってしまう。
冬場で生暖かいレベルなので、夏場は汗ばんでしまう可能性すら在り得るのではないか?
出来ることなら機体後方に排気してくれると嬉しい。
ここで思うのが憎たらしいパラレルポート、そこを使って排気して欲しいものである。

不満点其の参:IEEE1394ポートがフロント側に寄り過ぎ

パームレスト左側側面に付いているので個人的な感想だが使いにくい。
左側面ならUSBポートの隣くらいの奥側に、後側であればLAN・モデムポートの隣に配置して欲しい。
自分の場合デスクトップと並べて使用することが多く、パームレストの位置にはちょうどデスクトップのマウスが来るので、その側面にあるポートにデバイスを繋ぐとケーブルが邪魔で仕方が無いのだ。
個人的と言えば凄い個人的な事ではあるが、私と同じようにヘビーユーザであれば同じような感じだと思うので。

不満点其の四:ドッキングステーションが重い

まだ購入していないのだが、Webの資料を見て唖然としてしまった。
何と重量が750gもあるのだ・・・合体後の総重量は2kgを越えてしまう、スリムA4タイプの方が軽くなるという何とも言えない状態になるとは。
素のドッキングステーションで750g、当然光学ドライブ等を付けるのだから更に重量は増していく。
こうなるとアドバンテージは横幅が小さい位しか無くなっていく様な気がする。

不満点其の五:MiniPCIスロットの無線LANを交換できない?

背面にある蓋はメモリスロットのみでMiniPCIスロット用の物は見当たらない。
x40は交換出来るらしく、最新のintel製無線LANチップ搭載MiniPCIデバイスにてIEEE802.1gに対応するとか。
うちの場合は有線でWindowsワークグループ、無線でインターネット位しか考えてないので問題とは成り難いが、速い無線LANが欲しい人は是非とも交換したい所だと思う。

不満点其の六:納得の上での購入、しかしスペック的にはやや不満かな

出来ることなら下位モデルまで1000BASE-T対応のLANポートにして欲しかった。
VGA周りの弱さはもう少し何とかして欲しい所。
32bitカラーで使うと描画がもっさりしてくる感じ。
デフォルトのHDDも5400rpm以上のモデルを希望。
省電力仕様で4200rpmHDDのチョイスは何となく解かるが、これまたもっさり感の原因なのでヘビーユーザにはウケが悪いと思う。
7200rpmモデルに交換後体感的には1.5倍以上は速くなったと感じる。

やはり欠点を補って余りある使い易さはThinkPadだ!!

文句をダラダラと並べてはみたもののやはりThinkPadは使いやすい。
最近は他のノートPCもキーボードは良くなった来ているが、自分の中ではやっぱり之が最強かな。
B5サイズにあってDIMMスロットが2個確保されてる部分も嬉しいところ。
512MBモジュールのSO-DIMMもこなれてきたので1GBにするのも難しくない。
ハードの堅牢性だけでなくThinkPadオリジナルの各設定ソフトウェアもかなり便利だったりする。
他のノートPCに比べて割高ではあるが、保障の良さやユーザビリティに優れた部分は購入に大きく影響してると思う。

今後はPC2100 256MBx2からPC2700 512MBx2にしてドッキングステーションを購入予定。
常駐アプリ等多く起動直後から300MB以上も消費してる為、VirtualPC空間が非常に狭っ苦しいので早くメモリを追加・交換したいところ。
今更ながらCPUグレード上げて1000BASE-Tモデルにしておけば良かったかな〜なんて思ってます。
Athlon64プロセッサ搭載のThinkPadがそろそろ出ないかと思う今日この頃。

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